CFDで米国株投資

米国株で早期リタイアを目指します

小さく稼いで慎ましい生活を送るのは悪いこと?|それってセミリタイア

北朝鮮による地政学リスクが高まって、株は下落、リスク回避のスイス高・円高ですね。

サマーバケーションやお盆の閑散期ということもあるんでしょうか。

なんでも北朝鮮がグアム沖へミサイルの発射実験を検討しているそうで。

政治や軍事均衡なんて皆目見当付かない素人ですが、流石に「それは超えちゃいけない壁だろ」って思うんですがどうでしょう。

経済水域にミサイルが何度落下しても「遺憾砲」しか出さない日本とは、訳が違うんでは。

「無慈悲な」「無慈悲な」で留まっていれば良いんですが…。

株も為替も買い増しを検討していますが、こんなリスキーな時に手を出す必要もない訳で。

奇しくもお盆の連休で、時間があるとアレコレしたくなるのが人情ですが。

休むも相場。

いったん相場から距離を置いて、久々に生活・早期リタイアネタです。

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『クズ』なひとびと

先日YAHOOニュースに掲載されている文春の記事で次のようなものがありました。

文春オンライン「中国「ネトゲ廃人村」元住民が語る“本物のクズ”の生活」より一部引用です。

新時代の中国的ITイノベーションの一大拠点となっているのが、広東省深セン市だ。 (略) (現地にある職業斡旋所の名を取って「三和」と呼ばれる)には、デジタル工場で働く短期労働者や流れ者の若者が集まるサイバー・スラム街があり、わずかなカネをインターネットゲーム(ネトゲ)やギャンブル・性風俗などの刹那的な娯楽に費やして明日なき日々を送っている。

私なりに続きを要約すると、上記「サイバースラム街」に流れ着いた若者達は、外資の工場で日銭を稼ぎ、一日分の対価を元に三・四日のネカフェ生活、すなわちネトゲ生活を送っている。

二束三文の食事と寝床で済ませ、労働時間以外の大半をネトゲに費やす。

明日をも見ない、刹那的、非生産的な生活を送る人々…。

そんな「クズ」が紹介されていました。

記事自体は「ほうほう、なるほど」と楽しく読ませて頂きましたが。

読んでいるうちにじわり、じわりと感じた奇妙な感情。

何か、自分が責められているような感覚です。

なぜか。

ああ、これって自分が十代、二十代に夢見ていた生活とほとんど変わりないじゃないか、と。

もし、独身で生きて行くなら四畳一間、建物も古くてよい。

そこで質素な食事、質素な生活をして、極力働かず(人生逃げ切るだけの資産を事前に築いていればなおよし)、ゲームや映画鑑賞に興じる。

うん、やっぱり自分が夢見た隠居生活と変わらない。

実際、大学を留年して卒業した後は、実家生活で定職にもつかずフリーター生活をして。

親には「○×の資格を取って就活するから勉強期間」なんて言い訳をして。

やってることと言ったら、勉強もそこそこに、テレホーダイが始まる23時前にPCをスタンバイ。

※当時ネット接続はアナログ回線かISDN、プロバイダや通信料は従量課金制が主でした

23時からオンラインゲームを開始し、テレホが終わる5時くらいまで明け暮れていました。

AOKAOC)とか、楽しかったなぁ(しみじみ

そして見事な昼夜逆転生活。

そもそも、大学時代は狂ったようにパチンコに明け暮れ、毎日毎日朝から並んで閉店まで打っていました。

この記事を読むまでもなく、今あの頃の生活を振り返ると「クズだったなぁ」と思います。

ちなみに今は勤続十年以上の会社で、嫁も子供もいます。

就職して以来、パチンコは完全に足を洗いました。

オンラインゲームも手を出していません。

私は性格的に「余暇の時間で少し楽しもう」ができないため、社会人生活がこなせなくなることは目に見えていました。

だったらスパッと辞めるしかありませんでした。

ほら、孫権の酒的な。

う~ん、よくまぁ、ここまで持ち直したなぁ。。

何をもって『クズ』とするのか

私は元々「生涯独身」を親にも宣言していましたし、今の会社に入社した時もできるだけ早く資産を築き、隠居をしたいと考えていました。

だからこそ入社前後に国内株、入社直後にFXへ手を出した訳です。

まぁ、結果は「お察し」ですが。

さて。

前記の通り、私自身も大学~フリーター時代の自分を思い返すと、自然と「クズ」だと思う訳でして。

文春記者さんの投稿に対して、「なんで?なんで?何がクズ?」

「週五で働かないとクズなの?」「沢山稼がないとクズなの?」「将来を見据えないとクズなの?」

「刹那的じゃクズなの?」「ネトゲにはまったらクズなの?」などなどと。

詰め寄る気は毛頭ありません。

記事中の人々(ひいては、この生活を夢見た「自分」)はクズじゃないぞ!(プンスカ

…ということではなく、私が興味を持ったのは、「確かにクズだと思ってしまうが、それはなぜだろう」という部分です。

働かずに投資生活や節約&リタイア生活は悪いこと?

突き詰めると、やはりこのような疑問が湧いてきます。

結婚して嫁と子供を持った今も、セミリタイア、早期リタイアの夢は捨てていません。

正直、実現は奇跡みたいな何かが起こらない限り難しいでしょうが。

全く働かないことは無理でも、生活費の大部分を不労所得で補い、週一・週二のアルバイトや非正規的働き方が出来たら…。

贅沢はせず、慎ましい生活でネットや映画、漫画、釣りを好きなだけ楽しめたら…。

考えていること、やりたいことは記事中の「三和ゴッド」と同じです。

資本主義畜

小難しいことは分かりませんが、皆が皆、早期リタイアを夢見るような社会になると、その国は衰退してしまいそうです。

「必要最低限だけ稼ぎ、支出を極力抑える」生活を皆が始めたら、経済が委縮してしまいます。

やはり「大金を稼ぎ、ガンガン使うぜ」こそが正義なのでしょうか。ガンガン行こうぜ!

こと資本主義にとっては。

しかし。

しかしですよ。

結婚するもしないも、子供を生むも生まずも。

男として生きるも、女として生きるも。

「自由で良いじゃん」「皆それぞれで良いじゃん」と言う風が吹いて来た昨今ですよ。

小さく稼いで、慎ましい生活をしても良いじゃん。

もう一歩進んで言えば、他人が承認しなくても良いじゃん。

そう思っていても、前記の記事を読んだ時に「ほぅ クズだな」と自然に感想が出てきた自分は。

根っこから考え方が資本主義に染まっているのかも知れません。

俺だけイチ抜けた~

ところで。

他のセミリタイア、早期リタイアさん達がどうかは知りませんが。

「あくまで私の」リタイア感を考えた時に、日本でリタイアすることに意味がある、と考えます。

日本以外では、米国や英国、ドイツ、フランスなどの先進国ならアリか…。

または、近年はやりの東南アジア系もギリ?

…いや、やっぱりまだちょっと厳しい。

と言うかやっぱり日本が良い。

社畜や人間関係、経済活動から解放されるとしても、貧困に喘ぐ国で生きて行く選択肢は無い訳で。

そうなんです。

支出を抑え慎ましい生活をしたい、なんて言っても、それは治安が良く、いざという時には高度医療もある。

セーフティーネットもある。

そんな先進・安心「日本号」に乗っていればこそ出来る話です。

そんな大船が大船足らしめるのは、やっぱり多くの人が経済を回しているお陰な訳でして。

(一応今は、私もその一員ですが…)

つまりそれは、世間の多くの人達がガンガン働き、ガンガン稼いで、ガンガン使うから、極々一部の人達だけが、「俺、一抜けた!」と言えるんでしょうね。

あれ、そう思うとやっぱり自分の考え方はクズ?

皆が必死にプールで右まわりに歩いて「流れるプール」を作っている中で、自分は歩かずに流れに乗っていきたい。そんな感じ。

うーん、よく分からないけど、そう思えば「クズ」と呼ばれるくらい、厭わない気もしてきたな。あはー。

※しつこいですが、「自分自身がリタイアする」ことを考えた時の話であり、他のリタイアを夢見る方や、実現した人を四の五の言うものではありません※

※既に一生分働いた人や、のっぴきならない理由がある人や、人の数だけきっと色々あるんです※