ほーら、やっぱりトルコ中銀はダメだった
やーっぱり。
やっぱりな展開でしたね。 市場では事前の予想が1.0%以上の利上げを織り込んでいましたが。
結果は皆様既にご存知の通り、金利据え置きです。
前回のブログでも書きましたが、エルドアン大統領が一層の権力掌握に成功してから、最初の政策会合です。 それだけに、
「今後のトルコは、リラはどうなるんだ」
「本当に中銀はエルドアン大統領の圧力をかわし、正しく機能するのか」
そんな今後を市場から計られていた訳ですが。
もっとも「悪手」を打った形だと思っています。
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もっとドッスーンと下げると思ったけど
ただ、金利据え置きが発表された後、22円前半まで一気に下落しましたが。 その後はゆっくりと戻している感じです。
長い下ひげを付けるのは勿論のこと、もう少し下落を続けると思ったのですが。 正直、「市場を裏切る中銀の動き」は、私の中で想定していたところですが、その結果「もっと下げるだろう」が外れでした。
とは言え、この状況で金利据え置きを決定したことで、市場も格付け会社も確実に失望しています。 今後、展開次第では5月のように、緊急利上げもゼロではないのでしょうが。 「もうこんな通貨とは付き合えない」って言うのが、正直なところじゃないでしょうか。
こんな中で底値を拾ってやるぜ!と息巻いている人や。 トルコの人口ボーナスは・・・、とかバカの一つ覚えみたいなことを書いては買い煽りしているような人は。
宝くじのような一攫千金なのか。
「一日スワップ一万円」の魔法なのか。 (この悪魔のフレーズは大体身を滅ぼします)
「スワップで不労所得生活」の魔法なのか。 (この悪魔のフレーズは大体身を滅ぼします)
アフィなのか。
もちろん、ココが底値って可能性もゼロではないですよ
でも、そんなことを言い出したらキリがない。
もはや投資ではなく、投機的に少量買いをするとか。
ギャンブル覚悟で勝負をするなら別ですが。
そうでないのなら、おいそれと近づかないことを推奨します。いや、マジで。
まさかリラ20円から10円になる訳がないって?
リラ50円が20円になることに、一体どれだけの人が想定できていたのだろう。
トランプさん、怒ってます
米国のキリスト教宣教師が二年近く、トルコで拘束されている事件で、トランプ氏は憤慨しています。
私はこの事件について、最近知ったくらいなんですが(恥
ちょっとCNNより引用です。
トランプ大統領はツイッターで、ノースカロライナ州出身のアンドルー・ブランソン牧師が長期にわたりトルコ国内で自由を制限されていることに言及し、トルコに対して「大がかりな制裁を科すことになるだろう」と威嚇した。ブランソン牧師は潔白な人物であり「即刻、解放されなければならない」とも付け加えた。
米国政府の影響からか、投獄の身であった同氏は自宅で軟禁状態に、やや状態は改善したようですが。
トランプ氏はそれでも満足できず、上の発言に繋がったようです。
エルドアン氏と違い、「大きなことを言って揺さぶった後、比較的現実路線に修正する」トランプ氏なので、制裁が本当に、またどの程度行われるかは疑問ですが。
トルコに取っては確実にマイナス材料ですね。
状況はどう考えてもネガティブです。
結果的に、前回私が投稿で懸念していた内容を歩んでしまっています。
ヘッジの「売り」も今度こそ成功だった、となるでしょうか。
今後も予断を許しませんね。