スワップ派ならCFD配当戦略も嫌いじゃないはず
最近、「トルコリラさまぁ」感がだいぶ減って。 手のひらを返したように「あ?リラ?」くらいのディスりが始まったスワップブログです。
そうは言ってもリラスワップ投資は止めませんけどね。
リラと言えば90%以上の人は、スワップ目的、つまりインカムゲイン狙いの投資だと思います。 ・・・九割とは言いすぎでしょうか?
そして中でも頻繁な売買を好まなかったり、時間的、技術的にできない人が。
「ほったらかし」
「こつこつ投資」
こんなキーワードからリラスワップ投資をチョイスしている気がします。
何を隠そう私がそうでした。 いえ、全然隠してないんですけどね。
ただ、元々投資界隈では言われてきた「たまごは一つのかごに盛るな」という格言がありますが。 いくらトルコリラのスワップが高く魅力的でも、ここに全ツッパするのはリスキーだと思います。 それに近いことをやっちゃってる自分が言うのもなんですが。
いや、やっちゃってるからこそ、後悔しているからこそ言えるんです!
ただ。
リラだけじゃ危ないからランドへ分散投資! とか。
メキシコペソも買おう! って言うのは、分散投資としてはちょっと違う気がする。
そんな中、遅まきながら分散投資としてはじめたCFD、とりわけ海外株式指数への投資ですが。 およそ一年、やってみた感じを今日は簡単に触れたい。触れてみたい。
きっと、嫌いじゃないと思うんですよ。
FXでスワップ派をしている人って、CFD投資による「配当相当」受け取り戦略とか。
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2017年CFDやってみた
さて、まずは何はともあれ数字。
私は2017年3月にはじめてCFDに手を出しました。 取引所CFDで配当狙いのほか、店頭CFDによる差益狙いでダウやSP500を買ったことも。
小額ながらいずれもプラスで終われました。
今回は「配当」狙いの話がメインですので取引所CFDに限定すると。
- 3/21 はじめてFTSE100を一枚買う
- 7/27 マネスク(M2J)が個人情報流出連絡してくる
- 9/15 もう一枚買う
- 9/某 マネスク(M2J)に嫌気が差し、乗り換え決意
- 12/5 一枚売却
- 12/9 残り一枚売却
こんな感じです。 一枚は約九ヶ月、もう一枚はわずか三ヶ月の保持でした。
一枚大体75万ですが、80万ほど入れてレバ二倍の安全運転しました。 九ヶ月を通して最大含み損は一~二万程度だったはずです。全然危なげなかった。
肝心の収益ですが、 三ヶ月持っていた方は差益が18,900円、配当が4,810円で23,710円。 九ヶ月の方は差益が5,800円、配当が20,896円で26,696円。
合計50,406円の利益でした。
結果の数字ではなく過程に満足
金額こそ小さいものの、私はこの結果に大いに満足しました。 2018年はもう少し枚数を増やすつもりです。正直、非常に期待しています。
一年やってみた感想として、
- 80万が85万になった(+6%)
- 買った後は持ってただけで何もしていない
- 保持枚数は一枚~二枚だけ
- 持っていた期間も最大で9ヶ月
- 含み損は年間を通してほとんど発生しなかった
- 年間の配当見込みは3万弱
- レバ二倍なら配当だけで8%近くのリターン
株が好調な年だから、と言う点を差し引いても期待できる結果だったと思っています。 なお、現在は移行先の岡三オンライン証券でFT100を二枚ホールド中です。
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FXが分かればCFDは大体OK
次はCFDの概要をちょっとだけ。
各国の代表企業株価を取りまとめた指数、例えば日本なら日経225、米国ならダウ、英国ならFTSE100。 これらの「指数」に対して、買いか売りをしてポジションを持ちます。
日経225やNYダウならよく知っている人も、FTSE100とかDAXといわれると「?」ってなる気がする。 私がそうだったんですがね。
「英国代表100」とか「ドイツ代表」みたいな名前にすれば良いのに。 フッツィーって言われても。
フッツィーって。
フッツィーですよ?
さて、FXのようにレバレッジを利かせて元手以上の取引も可能です。 ・・・と、言うことは、もちろん強制ロスカットもあり。
取引所CFDで買いポジションを持つとドイツの指数DAX以外は「配当相当」と呼ばれるものが入ります。 大人の事情もあって、厳密には違う訳ですが、要は「配当」です。
もちろん売りポジションを持つと配当分持ってかれます。 FXのスワップみたいなもんです。
配当相当が発生する回数や金額は指数によって違います。
私がやっている英国FTSE100の場合、大体一週間に一回くらい。金額は年で3万弱と言ったところ。 FTSE100の指数が現在大体7400ポイントくらいなので、レバ一倍なら元手は74万円必要。
レバ二倍なら35万ほどの元手でFTSE100を一枚買い、一年持っていればインカムゲインが3万弱です。
金利支払いのデメリットもある
取引所CFDにも「金利相当」と呼ばれるものがあります。 これも大人の事情で金利「相当」ですが、きっと要は金利です。
そして2017/12/18からは「金利計算ルール」が変わり、ダウなら米国の、FTSE100なら英国の金利が適用されます。 つまり従来の日本円金利計算ではなく、指数ごとに「相手国の金利」が適用されることになりました。
何が変わるかって言うと、今までは円金利で計算されていたため、ほとんど金利調整額は発生しませんでした。 が、毎年利上げサイクルに入った米国なんかは特に、米国金利で計算すると「金利調整額」が発生します。
そしてFXとの最大の違いは、「金利調整額」は「買いポジション」の場合「マイナス」されます。 「売りポジション」の場合、「プラス」されます。
ここだけ気をつけたい。
実質、2018年からこの新制度になるようなものだけど。
2017年の配当相当実績や米国金利を考慮して考えてみると、一応「配当 > 金利」ではあるものの。 ほとんど配当取り分はなくなってしまって、旨みは少ないと思われる。 だったら配当が発生しない店頭CFDでキャピタルゲイン狙いの売買をした方が良いかも知れない。
一方、FTSE100は同じ条件で考えると年間の支払い金利が千円。 一方、配当相当は3万弱ですから、十分な旨みはある。
インカムゲインとキャピタルゲイン
私はFTSE100で配当相当狙い兼、指数上昇後のキャピタルゲインも期待しています。
耳にしたこともあるかも知れませんが、ダウやFT100、これらの指数は緩やかに右肩上がりなんですよね。 リラのように右肩ダダ下がりではありません。
あくまで過去は過去ですが、過去実績も重要な指標の一つになるはずです。 さして指数があがらなければ配当を貰い続け、十分な上昇をしたら一部利確、一部はそのまま配当受け取り…。 なーんていけばいいなぁと。 目論んでいるところです。
そして、冒頭に「やってみた」で書いたとおり、「(リラとは違い)行けそうな気がする」でした。
配当相当を受け取りたいなら取引所CFDでないとダメ
最後に注意点として、CFDによる海外株投資をする場合、「取引所CFD(くりっく株365)」か「店頭CFD」かを取り扱う証券会社にCFD口座を開く必要があります。
もしキャピタルゲインによる収益だけでなく、「配当相当」も受け取りたいと考えるなら、前者の「取引所CFD(くりっく株365)」を扱う証券会社でなくてはダメです。
そもそもの仕組みが違うので、「良い悪い」ではなく、取引所CFDでなくては「配当相当」の形で受け取れません。
私は取引所CFD(くりっく株365)の証券会社として、マネースクエアジャパン(M2J)を利用していましたが。
2016~17年の顧客情報流出事件や、そんな杜撰管理のクセに馬鹿高い手数料で辟易し、今は岡三オンライン証券へ移行済みです。
取引所CFDの「配当相当」や「金利相当」「取り扱い指数」はどの会社も必ず共通であるため、差が出るのは「証券会社の信頼感」「手数料」、そして最後は「好み」ですね。
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