海外株価指数CFDによるFT100投資が長期投資に向かない理由
このブログでも度々書いている海外株価指数CFD取引。
まずはこちらを見てほしい。 FTSE100を1枚買った場合の配当相当(2017年実績値)です。
2017年 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 |
金額(円) | 307 | 5,514 | 2,207 | 2,188 | 4,351 | 1,840 |
2017年 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
金額(円) | 360 | 6,183 | 797 | 1,360 | 3,284 | 722 |
合計で29,113円です。
私は配当相当を第一の投資目的としているので、英国代表100社の指数である「FTSE100」を買っています。 と言っても株好調の昨今、配当以上に値上がり益で利益を出している現状ですが・・・笑。
ところで、このCFD取引による配当相当狙いですが、今後ずっと、長期でやっていける投資方法ではないと考えています。
元々始めた当初は「超長期」 なんなら自分が老人になるまで持ったままで、年金の一つに・・・くらいに考えていたのですが。
そうはいかない、仕組み上の問題があります。
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ペア通貨の金利が適用される
大前提として、取引所CFDでの「買い」を行った場合、配当相当は受け取れますが、金利相当は「支払い」になります。
そして以前もこのブログで投稿したことがありますが、2017年の12月に取引所CFD(くりっく株365)での「金利支払い」について、仕組みが変わりました。
それまではNYダウであっても、英国FT100であっても、円建てで指数を購入し、「支払い金利相当」を計算する際には日本の政策金利が使用されていました。 つまり実質「ゼロ」金利でした。
しかし、2017年12月の制度改正で、取引通貨の金利が使用されることになったのです。
これにより、政策金利の利上げを着々と行っている米国の「NYダウ」に関しては、少なくとも「配当相当」狙いで投資する旨みはなくなりました。
英国に関しては2018年1月現在、0.5%ですから、いまのところは大した支払い金利ではありません。
しかし、今後も利上げはゆっくりを行われ、いずれは米国と同じように日英間の金利差は開いていくことになるでしょう。
金利差が開けば開くほど、支払い金利相当は増大し、受け取れるはずの配当相当が目減りします。
ですので、株価指数CFDによるFTSE100(FT100に限らずですが)投資を、少なくとも「配当相当狙い」で投資する場合、せいぜい中期投資くらいになるのかなと思っています。
※ちなみに、店頭CFDでは配当相当は発生しません
それではやる意味ない?いえいえ、そんなことはありません
と、思っています。
実際2017年~の株高を受けて、指数上の含み損を持つことなく。
危なげなく配当相当が受け取れていますし、現在の金利であれば年間の配当相当見込みは26,000円~29,000円の間に落ち着くと考えています。
私はFTSE100に関してはレバ二倍程度は全然許容範囲だと考えていますので、一枚につきタネ銭が30万もあれば十分としています。
仮に最低の26,000円が年間配当相当だとしても、30万円で考えれば年利8.6%です。
十分魅力的なリターンです。
これに指数上昇による差益も入れば10%超えも十分狙える数字です。
それでも、長期的な投資方針は別途必要
短期、中期程度で考えれば十分イケる投資だと私は思っていますが。
だからと言って数年後、「CFD投資が金利差拡大で旨みがなくなった」時に、「これからどうしよう」と考えても遅いので。
そのための投資も検討しておく必要があります。
そしてそれは、米国を主としたETFであり、積み立てNISAによる投信であり、(できれば)米国株だと、私は考えています。
そうは言ってもまだまだ、しばらくは旨みがありそうなCFDです。
こちらでタネ銭を増やしつつ、来るべき将来に備えて米国投資への準備を進めます!
冒頭に示したとおり、2月は8月に次いで二番目に配当相当が高い月でした。楽しみです。