CFDで米国株投資

米国株で早期リタイアを目指します

確定申告を前に累積したスワップポイントの引き出し方を考える

以前、証券会社によりスワップポイントの受け取り方(確定)が異なり、大きく3パターンあると投稿したことがあります。(FXスワップの受け取り方は大きく3種類ある

私のような長期スワップ派に取って、スワップポイントを受け取り続けられる「優良ポジション」が構築できたならば、それは早期リタイアへの一歩になります。

けれど、日々累積するスワップポイントをどうやって受け取れば良いのでしょうか。取引画面上でスワップの数値が増えていくだけでは役に立ちません。

日々スワップポイントが確定するタイプ、確定タイミングを指定できるタイプの証券会社ならば問題ありません。

では、一般的に多くの証券会社が該当する「ポジションを決済したらスワップが受け取れる(確定)」タイプでは、どうしたら良いのでしょうか。

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ポジションを決済して現金化する

ポジションを決済したら付随するスワップポイントも確定され、口座に入金されるタイプの証券会社は一番多いと思います。

この場合、ポジションを決済してスワップポイントを受け取るしかありません。「何を当たり前のことを」と言われてしまいそうです。

しかし、ポジションを決済してしまったらもうスワップは受け取れません。

例えば何十年、何百年に一度の歴史的安値で買った優良ポジションを決済してしまうのはあまりにもったいないことです。

そうでなくとも、ポジションを決済・再構築すると取引手数料が発生してしまいます。

デイトレやスイングなどスワップ重視でなければ無視できる話かも知れませんが、長期・超長期で「持ち続けること」を是とするスワップ派にとっては死活問題です。

では、他に何か方法はないのでしょうか…

証拠金をスワップポイントとみなす

私に考えられる方法は一つしかありませんでした。預け入れている証拠金をあたかも「確定したスワップポイント」とみなすことです。

例えばドルを一万通貨買っていて、スワップポイントが「含み益」として1000円発生している場合、これは将来的に必ず受け取れるはずの利益です。

もちろんポジション決済時に為替差損が発生し、この「損」と相殺されることで「現金」としては口座入金されない場合もありますが、いずれにしても1000円の利益が無くなった訳ではありません。

一方のレート変動による「含み益」「含み損」はポジションを決済するまで、必ず受け取れることが約束された金額ではありません。今日は1000円の含み益が発生していても、明日にはレートが下落して含み益ゼロ、または含み損になってしまう事態もあるからです。

話を戻します。

スワップポイント分の「含み益」は将来的に必ず受け取れる利益ですから、この「含み益」に相当する額分は預け入れ保証金に累積されたお金と見なす方法です。

つまりこのケースの場合、スワップポイントによる含み益発生分「1000円」を受け取る(現金化する)場合に、対象ポジションを決済するのではなく。

口座に入金されている預け入れ保証金から、1000円を引き出しても同じ意味合いになるといった考え方です。

私のような素人には各証券会社の扱いは分かりかねるので、実際には各取引会社に確認して頂ければと思いますが、概ね間違った考え方ではない筈です。(情報の正確性に関わらず責任は負いかねます…)

※注意したいのが、現在入金されている保証金とスワップポイントの含み益まで含めて「なんとかロスカットにはならない状態」である時に、上記考え方で保証金を1000円引き出してしまっては、ロスカットが発生する場合もあります。

また、保証金からスワップポイント相当額を引き出す場合、実際に利益として見なされるのはあくまで対象のポジションを決済した時で、決済した翌年の確定申告に計上することになる筈ですので、注意が必要です。

ではスワップ派をトレード方針としてやっていく中で、「スワップポイントの受け取り方」を気にして証券会社を選ぶ必要はないのでしょうか。

保証金を上回るスワップポイントが発生したら?

私の冴えない頭では若干理解を越えつつある話ですが。

いや、そんなことなら書くなよ!ってツッコミがありそうですが。

例えば次の様なケースです。

  • ドルを一万通貨、50円で買った
  • スワップポイントは一日100円と仮定する
  • ポジション構築時、保証金は50万円入金していた
  • 「ある日」になってもレートは50円だった

全て仮定の話です。50円の価格で一万通貨を買った時、保証金50万でレバレッジは一倍です。(手数料など無視)

そして上記の考え方で、日々発生するスワップポイントを「保証金」の中から受け取っていった場合…、

一日スワップポイント100円で、一年で36,500円。

十年で365,000円。

二十年で730,000円。

は!既に保証金50万円をオーバーしている…!

もちろん、先に書いた方針は保証金の範囲内でのみ有効と考えられるので、このケースの場合可能であったとしても50万が上限になってしまうのではないでしょうか。

また、仮に含み益が36万や73万と発生していたところで、預け入れ保証金(現金)が0円って可能なのでしょうか…?

考えてみてもイマイチ分かりません。

スワップポイントによる含み益(余力)を生かして、現金化を目的とした取引は可能でしょうか。つまり為替差益を狙うのでなく、ある通貨を一万通貨買った直後に売るのです。

売買結果は取引手数料と、多少の為替差損は発生してしまいますが、現金として口座に入金される筈です。

これをまた「保証金から引き出し作戦」として引き出していけるのでしょうか…。

スワップポイント受け取り方まとめ

十年、二十年もポジションを持ち続けねぇよ!と言ってしまえばそれまでですが、開始する前からそれでは、おそらくスワップ派には向かない戦略だと私は考えます。

こんなことを考えて行くと、やはり長期スワップ派は「日々スワップポイントが確定するタイプ」または「指定した期日に確定するタイプ」の証券会社で取引した方が、後々の憂いがなさそうに思います。