リラの通貨防衛はコントみたいなもの。やはり20円割れもあるな・・・。
段階的に始めたロングポジに対する、両建てショートポジションの構築。 やはり間違っていなかった・・・ 気がする。
「いずれは」とは言え、やはり20円割れを堅持します。
★★★
最近トルコリラ円が比較的大きく動いている印象です。 一時期最安値の25円台に足を突っ込んだかと思えば27円台への回復。
おっ!このまま少しずつ這い上がるか?先日安値が大底か?!
そう思わせたらまた反落。
そしてエルドアン大統領とチェティンカヤ中銀総裁の通貨防衛に向けた緊急会合。 これまでの対応から、「どーせなんもないんだろ? ん?」っと冷めたリアクションをしていました。
忘れもしません。2017年はじめの通貨下落の際、エルドアン大統領が行ったリラ防衛。 その名も「国民結集!」
「手元の外貨を売ってリラを守ろう!リラを使おう!!」
・・・おおい!!
こんなリアクションをしたものです。 そんなセンセーショナルな記憶がありますから、「どーせ今回も・・・」と斜に構えていたら。
・・・まさかの本当に。
な
に
も
な
い
!
発表された声明はどれも、我が国日本で言う「遺憾砲」みたいなモンでした。 それでも一大統領と、中銀総裁が危機感を持って会合したことで、多少の効果はあったようですが。
後は懸念されていた「米国トランプ氏によるイラン核合意の離脱」問題についての外的要因ですかね。 米国は離脱したものの、とりあえず今は当事国イランや英仏国が「オトナな対応」をしているから、安心ムードが盛り返したこともあるのでしょうか。
イランとトルコは地理的にも、シリア問題など政治的にも関係性が大きいですからね。
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エルドアン氏は敏腕だが、通貨コントロールは信用できない
だいたいが通貨防衛なんて、やろうと思って出来るモンなんですかね? 私は経済も政治も、ズブの素人ですから普通のニュースを見聞きした程度のことしか知らないですけどね。
過去の英国通貨防衛失敗だったり、現在だって先進国である日・米なんかが必死になってインフレ・為替の制御に対応しているのに。
いわんや新興国であり、政治的・地政学的にも問題山積のトルコが、ちょっとやそっとの決意で、「通貨防衛」できるハズがないと思うのです。
つーか(通貨)、簡単に防衛出来るくらいなら、そもそも安定させておけよ!って話です。
個人的には、どう考えても25円を割るのは時間の問題でしょ?って感じがしています。
どうせ利上げはしたくないんでしょ?
ましてやエルドアン大統領は「高すぎる金利は景気促進を阻害する」と言って、常々中銀に圧力をかけて来た人ですからね。 「断腸」「決死」の覚悟で望む姿勢が見えなければ、効果は限定的、むしろ一呼吸置いた後に逆効果にすらなってしまうんでは。
(本当はリラ円で考えても仕方ないけど) リラが50円から40円になるのと、25円が20円になるのでは、値幅的には前者が大きくとも、後者の方がトルコ国民への影響は大きいのではないでしょうか。
もはやリラ安が進行しすぎて、諸々の悪影響がでているのでしょう。
投資をする側からしても、「50円から40円」より、「25円から20円」の方がインパクトは大きそうです。 リラの10円台、・・・一桁台?!
なんてことを想像すると、いよいよもって「デフォルト」の心配が現実のものになってきます。
頑張れ・・・ 頑張れリラ・・・
正直なところ、最近少しずつ、「リラはもうダメかも分からん」と諦めかけている自分がいます。 だから、「高金利!高スワップ!」なんて名目でアフィに誘導しているサイトを見ると、「なんだかなぁ」と思う自分がいます。
それはリラに限らず、高金利新興国通貨であるランドやペソ、レアルでも同じかもしれません。
もちろん、自分が失敗したからと言って「お前も失敗するからやるなよ!」なんて乱暴な意見は言いたくないですが。 甘言ばかりが流れるスワップ系(アフィ)サイトに対して、こんなネットの片隅から苦言を呈したい。 (・・・まぁ、私もリラ買いをしている頃は、リラスワップ投資を勧めていたから同じ穴の狢ですかね)
あー。
私の場合、レバレッジ的には、信用維持率的には問題ないんですよ。
だから何円に下げようとずっと持っていられるし、高金利でありさえすればスワップは日々発生します。 いずれは戻す日が来るかも知れないし、何年・何十年と待てば、やがて下落幅よりもスワップ利益が上回る日が来るかも知れません。
でも。
デフォルトからのポジション強制クローズで決済されたら、その時点で大幅損失確定です。
いくらその後通貨が戻そうと、優良通貨に生まれ変わろうと意味がありません。
それだけは・・・
それだけは避けてくれよ・・・。