トルコ、本当にデフォルトするんじゃね?|10円台は買いみたいなノリは危ない
着々と悪い方向へ進んでいますね。トルコ。
読み通りで、大統領選直後に売りをした甲斐があったと言うもの、って感じですが。
本日は20円を割り、17円20銭まで下げました。 恐ろしい下落です。
こうなってくるとリラスワッパーの中には「強制ロスカット」や「損切り」する方がチラホラ見えてきます。
それでも2・3日前、22円~21円くらいでは「今が買い」みたいな風潮も結構ありました。 10円台は絶好の買い場、みたいに狙っている人も少なく無さそうです。
確かに「10円台なら、いい加減下げ止まるだろう」と考えるのも心情的には理解できますし。 いつも書いている通り、未来は誰にも分かりませんから、高金利通貨のリラを超底値でロングできれば。
向こう100年安心の「スワップ生成お宝ポジション」が出来上がる訳で。
虎視眈々と買いを、底値を探る勢がいるのも分かります。
私は、もうリラには懲り懲りなので、追加ポジは考えていません。 キャッシュ(余力)にはまだ少し余裕がありますが・・・。
私が持っているリラポジションの多くは50円台です。 このポジションをロングする時も、強く思ったものです。
「リラが50円なんて買いだろ・・・ 常考」と。
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悪材料しかないトルコ
トルコで軟禁中の牧師をめぐって制裁合戦が始まり。 先日八日にワシントンでトルコの高官協議が開催されましたが、何の折り合いも付かず。
イランの原油も買い続ける方針で、それがまた米国は腹立たしい。
中銀へ公然と「利下げ」圧力。
外貨準備の著しい低下。
・・・前から書いているとおり、一つも良い情報がないのに。
「10円台なら、もう下げないだろう」とか。
「そろそろ下げ止まりだ」とか。
安直に考えるのは危険な気がしますよ。
・・・もちろん、先に書いたとおり、結果的に今が底値で、リスクを取ってポジションを作った人が将来的に「勝ち組」となる可能性もありますが。
それならそれで、最悪無くなっても実害の発生しない余剰資金で、適切なポジション量で勝負するべきだと思います。
そろそろデフォルトを意識しませんか
トルコのデフォルトを投稿しはじめたのは2017年3月31日だったと思います。
その頃、「なーにバカ言ってんの?」的なご意見を頂戴したこともありました。
でも、あれから一年半ほど経過し、にわかにデフォルト危機が高まっています。
ブルームバーグやロイターなどでも、紙面で「トルコ デフォルト」の文字が登場するようになってきました。
私が「デフォルト」について投稿する際、必ずと言って良いほど過去事例として「アイスランドクローナ」に触れてきました。
もっとも、トルコとアイスランドでは経済規模や人口が違いすぎますが。
デフォルト後、FX取り扱いの無くなったアイスランドクローナや。 デフォルト後、通貨価値が1/4程度まで下がったロシアルーブルを考えるに。
「10円台だから買い場」とか。
「俺は1円までロスカットされないから大丈夫。スワップ生活やったぜ!」とか。
ちょっと、気をつけてみませんか。
高金利通貨に幻想を見るのはもうやめよう
こちらも、株、取り分け米国株に手を出し始めた2017年後半くらいから何度か触れていますが。
FX高金利通貨で儲けるのは難しいですね。
損失を出している人は、すべからくレバレッジが高い、または大幅下落に怯えて損切り、そんな展開だったので。
「そうだ、レバ一倍前後で永遠に持ち続ければ良いじゃん」そう思ってやってきたものですが。
結果的に、「FXスワップやるやつはアホ」とか。
「高金利通貨、スワップが発生する仕組みを理解すれば儲けるのは困難」と言った。
ネットにもゴロゴロ転がっている「スワップ派否定論」が正しかったように思います。
そこまで言っても、私はFXスワップ派から足を洗うつもりはありませんが(今更手を引けないと言うものある)
FXスワップ一辺倒になるのではなく、むしろサテライト的に使うことをお勧めします。
トルコリラ10円台に飛びつく人や。
「リラと違って好調だぜ!」とメキシコペソを買う人が。
なんとなく、私が当時リラ50円を勇んで買った姿と、ダブってしまうのです。