海外株CFDまとめ|店頭CFDと取引所CFDでFXから分散投資
※2019年6月追記 開始※ この後に記載している「2018年11月追記」として取引所CFD(くりっく株365)のルール改悪に触れていますが。
2020年より、更なるルール改悪が行われると発表されました。
それはこちらの投稿「FT100による配当戦略がオワコン化 【くりっく株365ルール改悪第二弾】」でも記載している通り、構築したポジションの決済期限が強制的に決められてしまう(一年強)点です。
これで英国株価指数FTSE100に配当目的とした(配当を繰り延べし、税金支払いを将来に回すことで複利を生かす)戦略は終了だと思っています。
私は2018年のルール改悪時点から、取引所CFD(くりっく株365)は見切って、現在は店頭CFDでNYダウを短期売買しています。
おかげ様でこちらは好調です。 (参考:2019年6月現在35連勝目、利益31万突破)
※2019年6月追記 終了※
※2018年11月追記 開始※
本投稿で記載している内容は2017年4月の状況で記載したものです。 現在(2018年11月)では状況が大きく変わっています。
本ブログでも何度か投稿しているとおり、「支払い金利相当」の計算ルールが変わったことです。 これにより、私が「FTSE100による配当投資」を開始した頃よりも、投資条件は悪いものになっています。
詳細は別投稿「金利計算変更で支払いが発生|海外株CFDで分散投資」を参照ください。
ここでは簡単に言ってしまうと・・・、FTSE100でも、NYダウでも。 取引所CFDで「ロング」ポジションを取った場合、「配当相当」が受け取れる代わりに、「金利相当」は支払いが発生します。
この「金利相当」の計算ルールが変わったため、当初よりも支払い金利が多くなったのです。 参考までに2018年11月時点で本年1~10月確定分を見てみると。
FT100は受け取り配当が26,835円、支払い金利相当が6,677円。 ダウは受け取り配当が44,260円、支払い金利相当が50,259円と、なんと配当よりも支払い金利のほうが高くなっています!
なお、この支払い金利額は日英・日米の金利変更に伴い変わる可能性があります。 今後、更に支払い金利相当額が高くなる可能性もあります。
このあたりのリスクも踏まえたうえで、投資判断をしましょう。
※2018年11月追記 終了※
管理人はFXをメインとして取引してきましたが、分散投資の一環として外国株価指数CFD取引を行っています。
ここでは簡単に「CFD」について説明してみたいと思いますが、はじめに管理人の投資戦略(結論)だけ書いておきます。
FXは新興国に投資している分、株は先進国です。
FXはスワップ狙いの超長期。年利10%程度を期待しています。 外国株では、週に一回程度配当相当が発生する英国FTSE100で安全運転します。 こちらは取引所CFDなので為替リスクはありません。配当だけで年利8%程度の期待です。
また、「株と言えば」の代表格、ダウかS&P500を0.1枚単位でちょこちょこ買い、値上がり益を期待します。
CFD取引なら海外株への投資が可能
日本人なら日本の株は身近ですが、CFD取引では海外株へも投資できます。
[speech_bubble type="ln" subtype="R1" icon="line_f.jpg" name="後輩"] そもそもCFDって何?[/speech_bubble]
[speech_bubble type="ln" subtype="L1" icon="line_h2.jpg" name="H2"]FX(為替)の「株版」くらいの認識で良いと思います。[/speech_bubble]
[speech_bubble type="ln" subtype="R1" icon="line_f.jpg" name="後輩"] じゃぁレバレッジをかけることも?[/speech_bubble]
[speech_bubble type="ln" subtype="L1" icon="line_h2.jpg" name="H2"]CFDでも可能です。勿論「ロスカット」もあります。[/speech_bubble]
「海外株」と言ってもNYダウやS&P500、英国FTSE100、独DAXなど様々です。
また、実際には「原油」や「コーン」など「商品」も投資可能です。
株価指数取引なら個別株を選ぶ知識が無くてもOK
星の数ほどある企業から、ある一社の企業を選択するのは至難の業です。十分な知識やスクリーニングが必要です。
でも、日本で言えば「日経225」に投資するように、「ある国の代表企業数十~数百社」をまとめた「指数」に投資できれば選択候補はぐっと抑えられます。
また、ある一社に限定して取引すると「良い」「悪い」の差がハッキリでそうですが、このような指数取引であれば「平均的」にできる筈です。
配当重視ならFTSE100、値上がり益ならダウ
「株」を持っていれば「配当」を受け取れることは有名だと思います。
取引所CFDによる海外株購入でも、「配当相当」の受け払いが発生します。
実績はあくまで「過去」でしかありませんが、ほぼ毎週のように「配当相当」が発生しているFTSE100は英国の代表企業100社の指数(インデックス)取引です。
一方、「配当相当」はそこそこですが、これまでの歴史を見ると堅調に右肩上がりなのが、いわずと知れた「NYダウ」ですね。
管理人がCFDを始めたきっかけは「海外株」による「配当狙い」の長期投資です。
以下は配当相当の昨年分実績値をマネスクから引用したものです。
投資先 | 配当回数 | 配当合計 | 原資 | 利回り |
日経225 | 年12回 | 33,254円 | 1,850,000円 | 1.7% |
NYダウ | 年81回 | 51,049円 | 1,930,000円 | 2.6% |
FTSE100 | 年50回 | 28,442円 | 680,000円 | 4.1% |
この数値は悪くないと思います。
例えば英国の指数FTSE100を1枚買うと、配当だけで年50回、合計28,442円の予想値です。
元手68万でレバレッジ1倍として配当のみで4.1%の利回り。
レバ2倍だと元手34万で配当のみで8.3%です。
FXだと、例えば高金利のトルコリラに投資したとして、2017年のスワップが大体70~80円/日。
365日で25,550円。
トルコのレートが大体30円なので、元手は30万でレバレッジ1倍とすると、利回り8.5%。
新興国トルコリラ(レバ1倍)と英国株指数(レバ2倍)で考えれば利回り・リスクとも大体同じくらいに私は見ています。
これに、基本的に上下動を繰り返しながら緩やかに上がっていく指数を考えれば、値上がり益も期待できます。
証券会社により「店頭CFD」と「取引所CFD」に分かれます
ここは非常に大きな違いなので大事です!!
FXでも「店頭取引」と「取引所取引(くりっく365)」があります。
CFDも同様に「店頭CFD」と「取引所CFD(くりっく株365)」があります。
[speech_bubble type="ln" subtype="L1" icon="line_h2.jpg" name="H2"]要は取引方法が二つあり、証券会社により「店頭」か「取引所」か分かれるということです。[/speech_bubble]
[speech_bubble type="ln" subtype="R1" icon="line_f.jpg" name="後輩"] 具体的な違いはあるの?[/speech_bubble]
[speech_bubble type="ln" subtype="L1" icon="line_h2.jpg" name="H2"]管理人が重要と判断した違いを以下にまとめました。他の細かい点まで気になる方は調べてみてください。[/speech_bubble]
店頭CFDと取引所CFDのメリット・デメリット
下の表で「店頭CFD」と「取引所CFD(くりっく株365)」の差を比較しています。 管理人の考える明確なメリットは背景を黄色にしています。
店頭CFD | 取引所CFD | |
為替リスク | 負う(外貨建て) | 負わない(円建て) |
取扱銘柄数 | 沢山!! | 4つ |
売買単位 | 0.1枚~1枚 | 1枚 |
レート | 各社異なる | 各社共通 |
手数料 | 各社異なる | 各社異なる |
スプレッド | 各社異なる | 各社共通 |
配当相当、金利 | 価格に込み | 各社共通 |
税金 | 申告分離課税 | 申告分離課税 |
上記のように、「店頭CFD」と呼ばれる証券会社では、提示レートやスプレッド、取り扱い銘柄まで個性がでます。 一方、「取引所CFD」の証券会社では、会社が異なっても提示されるレートや配当相当は同じです。
「取引所CFD」の証券会社で差が出るとすれば、「売買手数料」「証券会社の信頼性」「ツールや売買システムの種類、操作性」くらいでしょうか。
以下に大事な点を補足します。
取引所CFDは為替リスクを負わない
この記事を読んでいる方は、「日本円」を預け入れて「海外株」を買うパターンになると思います。
例えばNYダウを購入する場合、日本円をアメリカドルに両替する必要があります。(自分ではやりません。内部のお話です)
この時に発生するのが「為替リスク」です。
いくらNYダウが続伸して利益が出ても、超円高で「ドルから円」に変える場合に目減りしてしまったら…?
この為替リスクを負わないのが「取引所CFD」と呼ばれるくりっく株365方式の証券会社です。
FXからの分散投資として考えた場合、絶対にこちらの方が都合が良いんですよね…。
店頭CFDは配当相当が発生しない
この辺りは込み入った話になりますが、取引所CFDでは「価格調整額」と呼ばれる先物に発生する調整がありません。 そもそも先物ではないからです。
独DAX以外の日経225、NYダウ、英国FT100では「配当相当」と「金利調整」が受け取れたり、支払ったりします。
対する店頭CFDでは配当も金利も価格に織り込まれています。したがって受け取り配当相当などはありません。
一方で、店頭CFDで扱う特定の指数は「先物」であるため価格調整額が発生します。
取引所CFDは取り扱い銘柄がたったの4つ。売買単位も大きい
一方、取引所CFDにはデメリットもあります。
取引所CFDで投資可能なものは「日経225」「NYダウ」「FTSE100」「DAX」の4つだけです。
S&P500や上海、インドなどには投資できません。商品(原油やコーン)も投資できません。
また、取引所CFDでの売買単位は「1枚」からです。
現在NYダウは指数が2万ドル程度ですから、レバレッジ一倍で最低の1枚を買う場合、約200万円が必要です。
一方店頭CFDの場合は証券会社により異なりますが、例えば「GMOクリック証券」であれば、NYダウは0.1枚から買えます。
レバレッジ1倍でも20万円そこそこですね。
店頭と取引所、両方へ口座を持つのもアリ
管理人は「店頭CFD」の証券会社と、「取引所CFD」の証券会社、両方に口座を作りました。
比較的有名な会社だけピックアップしても、それぞれ5社程度はあると思います。
その中で管理人の選択した会社をそれぞれ紹介します。
店頭CFDならGMOクリック証券
店頭CFDの証券会社から比較したところ、GMOクリック証券が一番よいと私は判断しました。 海外株CFDの売買手数料0円、メジャー企業、システム(スマホアプリやツール類)などを勘案した結果です。
実際に私もGMOを利用して店頭CFD(S&P500)取引をしています。
※こちらからGMOクリック証券に口座開設が可能です(無料)
取引所CFDなら岡三オンライン証券
同様に「取引所CFD」から比較検討し、選択したのは岡三オンライン証券です。 売買手数料が税込153円と格安で、やはりシステムなどを勘案した結果です。
※こちらから岡三オンライン証券に口座開設が可能です(無料)
ネームバリューでは「マネックス証券」よりちょっと劣るかな?
マネックス証券は売買手数料が税抜き141円ですが、税込みだと152円です。ただ、ツール類があまり揃っていないようです。
なお、私がはじめに使用した「マネースクェアジャパン(M2J)」は売買手数料が324円からと高額です。
スマホアプリやツール類はそこそこでしたが、2016年、17年に発生した顧客情報流出やサイバー攻撃によるシステム停止に嫌気が差し、使用を中止する方向でいます。
少なくとも、これからCFDを開始する方はマネスクを利用するメリットは無いと思います。
CFDに関わる個別投稿記事
いくつかの記事を過去に投稿してきたので、ここらでまとめページです。
海外株への投資で配当狙い|FXからの分散投資 管理人がはじめて「海外株価指数CFD取引」を始めるにあたって検討した記事です。 CFD取引の概要や利回り、注意点などを記載しています。
口座開設しました|海外株価指数への道 管理人がM2J社のCFD取引用口座を開設した際の投稿です。 と言っても口座開設に難しいことは無いので、大した内容ではありませんが…。
リラ、ランド、ドル、海外株、利回りがよい投資先の検討 FXのリラ円、ランド円、ドル円へスワップ目的で取引した場合と、CFD取引した場合の利回りを比べてみました。 トルコリラのスワップポイントも魅力的ですが、株価指数の配当相当額も負けてはいません。
ちなみにこのブログに張り付けているツイッターでは、配当相当額を受け取ったら金額を呟いたりしています。